ヘンリー・A・ウォーレス 孤高の政治家が目指した核なき世界

ヘンリー・A・ウォーレス 孤高の政治家が目指した核なき世界
もし大統領になったのがトルーマンでなく彼だったら、世界は変わっていたかもしれない――
ルーズベルト政権下で農務長官、副大統領を歴任したウォーレスは、豊富な科学知識やアインシュタインら科学者との信頼関係をもとに、世界平和を見据えた原子力技術管理、権利や利益を独占しない市民国家としてのアメリカを構想していた。しかし、男女平等、黒人差別撤廃、反植民地主義などのリベラルで進歩的な世界観は当時のアメリカ国内で孤立し、ウォーレスは表舞台から放逐されて、アメリカは原爆投下、冷戦への道をたどることになった。時代の先を行きすぎ、歴史の分かれ目からこぼれた孤高のヒーローが目指したもう一つのアメリカ。

著者

島本マヤ子

出版社

大阪大学出版会

ISBN

978-4-87259-719-6

出版された

2020

専門

人文科学

テーマ

国際関係と政治学
国家政治
歴史学

地方

グローバル・アジア(アジアと世界のその他の地域)